http://store.steampowered.com/app/22180/Penumbra_Overture/
https://steamdb.info/app/22180/
一人称視点のホラーアクションアドベンチャーゲームシリーズ Penumbra三部
作の一作目。タイトルの如くOverture(序曲)となる。
Windows 7 64bitで問題なく動作できた。
日本語化は可能。
日本語化ファイル - penumbra日本語化 @ ウィキ - アットウィキ
Wikiからファイル置き場に移動し、「Penumbra_EP1_Jpn_ver1.3.zip」をダウ
ンロードして上書きし、オプション内から日本語を選択する。
文字化けが発生するが、何らかの方法で終了させて再起動すると日本語になっ
ている。
死んだはずに父親から手紙を受け取った主人公フィリップ。
手紙の中に書いてあったのは銀行の貸金庫の中にある遺品を処分して欲しいと
の内容だった。フィリップはその遺品の中で唯一理解できた北グリーンランド
のある地点を指したノートをもとに北グリーンランドへ向かう、という話にな
る。
このゲームでは基本暗闇の中を懐中電灯又はケミカルライトを片手に進む。
といってもSS上はかなり暗く見えるが、自分の環境では懐中電灯などを使
わなくても暗闇の中ではっきり見えるので懐中電灯やケミカルライトを使用
することはほとんどなかった。
ゲーム開始後は暗闇の中行動することでホラー要素が強調されているかのよ
うに感じるが、実際にはOvertureにおいてはホラー要素はほとんどなく、む
しろアイテム収集やパズルなどのアドベンチャー要素とスニークや時間制限
のある中での移動などのアクション要素が主になる。
ホラーというとプレイヤーが油断したタイミングを狙って敵等を急に出現さ
せてびっくりさせる、おどろおどろしい雰囲気を作り恐怖要素を小出しにす
ることでプレイヤーを精神的にすこしずつ追い詰める、のが王道的なホラー
演出になる。このゲームではそのような演出がほとんどない。
このゲームにおいてかろうじてホラー要素と言えるのは敵。敵は犬・蜘蛛・
ワーム。フィリップは遠距離攻撃ができず近距離攻撃しかできない。そのた
めまともに戦うよりも適当にいなすことが多くなる。
犬は近づくと唸り声が聞こえるので存在を先に感知でき、見つからずに近く
を通るだけの障害物の役割しか果たさない。
蜘蛛は卵に近づくと孵って襲ってくるようになる。ただし、小さくぴょんぴ
ょん跳ねながら近づいてくるだけなので、走ったり飛び越えたりすることで
普通にスルーできてしまう。
ワームはこのゲームの唯一のホラー要素かもしれない。ただし、イベントモ
ンスター的な扱いで登場するときは前兆があるので怖くない。
ゲームはステージが区切られていて、ステージごとにパズルが用意されてい
る。ゲームの流れとしては周囲を探索⇒パズルに必要なアイテムの入手⇒パ
ズルを解く⇒行動範囲の拡大を繰り返していく。
パズル要素は簡単なものから難しいものまであり、物理演算を用いたパズル
がこのゲームの売りで、マップ上に置かれているオブジェクトへ干渉して解
くパズルが散りばめられている。勿論基本的なヒントから解法を考えて解く
パズルもある。
解法を考えて解くパズルの解き方は、ゲーム中で入手できるノートにヒント
が書かれている。ただし中にはかなり難しいパズルもある。
残念なのはボリューム不足と中途半端なホラー要素。
ホラーゲームかと思えばアイテム収集しつつひたすらパズルを解いてるだけの
ゲーム。
また、導入作ということである程度は仕方がないとはいえ、クリアしてもスト
ーリーに一切触れていない(ように感じる)まま二作目へ持ち越してしまい、
パズルも躓かなければ4時間強でクリアできるぐらいのボリュームのため「こ
れで終わり?」という消化不良感が凄い。
あとセーブシステムが少しわかりにくい。オートセーブのみかと思っていたら
光が燈った陶器のような物をクリックすればセーブできた。中盤まで一気に進
めたこともありただの演出の一部かと思ってた。
このゲーム単品とみれば評価を低くせざるをえないが、そこは三部作なので次
部作に期待したい。