原作を一切知らないけど、Star Trek The Video Gameをプレイ、そしてクリア。
ジャンルとしてはアクション要素のあるカバーTPS。TPSという柱があるが、
アクション・パズル・スニーク・シューティング・ミニゲーム・COOPといっ
た一般受けする要素を少しずつ取り上げうまく複合させたゲームになっている。
あとたまにQTEもある。
原作を知らない人間がプレイすると世界観、設定、人物の関係性もろもろに触
れずに話が展開していくので、いまいちわからないまま終わってしまう。こう
いう点では原作があるゲームらしく、原作ファン向けのつくりになっている。
日本語化は現在のところ無し。
日本語化があっても原作を知らない人はオブジェクトや目標クリアの一助にな
るぐらいで、上述の通りよくわからないまま終わるので、あってもなくてもい
いような気がする。
主人公はカークとスポックの二人。プレイヤーは二人のうち一人を選択する
必要がある。選択されなかったキャラはAIが操作し、ともに行動する。キャ
ラ選択による違いはほとんどないが、役割分担が必要な場面や話の展開によ
って異なるところもある。
上記画像のように協力して行動する場面があり、coop前提で構成されてい
る。ただし、協力する場面は少なく、相互に影響を及ぼしながら進むてい
くステージが1ステージのみなのでそこまで深いcoopプレイができるわけ
ではない。スイッチをほぼ同時に入力したり、倒れているところを回復し
たりする程度。
このゲームの最大の特徴であり、なくてはならないアイテムにトリコーダー
がある。このトリコーダー一つだけでも様々な行動が可能。
・パートナーの移動目標を指示する
・パートナーのハッキング目標端末を指示する
・パートナーの攻撃目標を指示する
・距離がある端末を動作させる
・距離がある端末をハッキングする
・ヒントを確認できる
・肉眼で見れない回線などを見ることが出来る
・特定の物体をスキャンすることで経験値を取得できる
・遮蔽物越しに敵を確認できる
という、このアイテムだけで八面六臂の大活躍。まさにこのアイテムが無け
れば何も出来ないといっても過言ではない。
特に後半になれば敵に気付かれずに行動することをオプション目標に設定さ
れることが多くなるので、このトリコーダーを使用して敵の位置を確認する
ことが多くなる。
そんなトリコーダーで行うハッキングもゲーム上頻繁に行う重要な行動
になる。扉の開閉・消火システムの起動・タレットや地雷の乗っ取りな
ど移動や戦闘で必要なものから、重要なオブジェクト端末の起動まで様
々な場面で行う。
ハッキングを行うには上画像のようなパズルを解く必要がある。パズル
といっても簡単なものだが、パズルを解いている間に敵に攻撃されると
強制解除になり、パズルを解けずに失敗するとHPが低下する。
ただし、パズルの種類が少なく、頻繁にハッキングを必要とするために
後半はめんどくささを感じてしまうかもしれない。
戦闘は上にも書いたが基本はカバーを有効活用したTPS。敵が固く、出
てくる敵も多いので敵からの射線を切りつつ、一体一体確実に倒してい
く戦い方が求められる。
ただし、敵の中には存在するだけで援軍を次々と呼ぶ敵や、透明になる
敵、瞬間移動する敵など様々で油断していると思わぬところから攻撃さ
れて倒されてしまうことも。また、同じ敵でも所持している武器が違う
ため、強力な武器を持っている敵は優先して仕留めていきたい。
ちなみに敵の中にはクルーが意識を乗っ取られて敵対してくることもあ
るので、非殺対応が必要な場面もある。
良い点としては、
大衆受けするように様々なジャンルから使えるエッセンスを混ぜ込んでおり、
飽きさせないようにという意図があるつくりになっている。
特に詰るようなところもなく、楽しみながらプレイできる。
悪い点としては、
原作物のため原作の知識が必要なゲームであること。
様々な要素が入っているため全体的に中途半端な印象を受け、さらに一つ一つ
の要素の作りこみがいまいちで、それが何度も出てくるので単調に感じる。
原作に関する評価については原作を知らないため触れない。