http://store.steampowered.com/app/22120/Penumbra_Black_Plague_Gold_Edition/
https://steamdb.info/app/22120/
一人称視点のホラーアクションアドベンチャーのPenumbra三部作の二作目。
Penumbra三部作の中で中枢を担う。
一作目に引き続きWindows 7 64bitで動作を確認。
ストアでは単品購入ができず、三部作全部入りの(表記されていないがPenu
mbra: Requiem入り)Penumbra Collectors Packのみしか買えなくなっている。
日本語化が可能。
日本語化ファイル - penumbra日本語化 @ ウィキ - アットウィキ
Wikiからファイル置き場に移動し、「Penumbra_BP_Jpn_ver1.2.zip」をダウ
ンロードして上書きし、オプション内から日本語を選択する。
文字化けが発生するが、何らかの方法で終了させて再起動すると日本語になっ
ている。
前作に比べ高解像度でのフォントがやや小さく感じる。必要であればファイル
置き場には高解像度用のフォントが置かれているので、それを使用するといい。
ゲームは前作のED直後から始まる。
基本的なシステムの変更はなく、前作と同様の感覚でプレイできる。
Overtureがホラーじゃなくパズルをひたすら解くアクションアドベンチャー
だったが、Black Plagueではプレイヤーを怖がらせようとしたホラー演出が
そこそこの頻度で挿まれる。前作よりはホラーゲームの体裁を為している。
個人的にもドキッとしたところが2箇所あった。
ただ、ホラーゲームとしてマイナスな点もある。
ゲーム中事ある毎に砕けた口調でプレイヤーを揶揄する幻聴が聞こえる。これ
がホラーの雰囲気を壊しており、この幻聴が聞こえている間は視覚が歪んだり
する演出によりゲームの進行が困難になるので、幻聴が終わるまで付き合わな
いといけない。これが結構鬱陶しい。
アクションについて今作が前作と違うのは攻撃ができなくなっていること。
前作では対犬・蜘蛛への攻撃やパズルの解法の一つとして武器で物を壊すとい
った行動ができたが、今作ではそもそも攻撃自体ができなくなっているため、
敵への対処方法は見つからずに切り抜けるか逃げるかのどちらかになる。
今作での敵は主には1種類しか登場しない。
前作に比べると急な登場や狭い場所での登場など恐怖を煽る演出が為されるの
でホラーゲームっぽさを味わえる。前作で出てきたワームも少しだけ登場する。
パズル要素は個人的には今作の方が上だと感じる。
前作は突飛なパズルや一部だけ無駄に難易度の高いパズルが存在していたが、
今作ではヒントをもとに段階を踏んで考えれば詰らないパズルが多く、かつ
前作よりもパズルの種類が豊富。
ただ、上の一番下にある画像のように右下に落ちている瓦礫を配電盤の蓋に
投げて、物理破壊するというようなのはいらないと思うんだ。
不満点はストーリー。
一応はこのBlack Plagueで主だった内容は明かされる。
感染による変異まではよくある話だけど、そこ以降の展開と一作目のノート
の整合性が取れてなかったり、ラストが意味不明だったり・・・。
大風呂敷を広げすぎたけどきちんと終息させることができずに、風呂敷の形
を無理やり変えてやっつけで終わらせたような話になっている。
一時期流行ったよね無駄に哲学的に、難解に話を広げたら収まりきらないか
ら適当にぼやかしつつ力技でエンディングを迎えるようなアニメやゲーム。
三部作最後のRequiemで何らかの回答が見たい。
ゲームとしてはOvertureよりは間違いなく良くなっていた。
正直、Penumbraはこの作品だけやれば十分じゃないかなと思ってしまう。