ActivisionのFPSゲームであるTimeShiftをクリア。
スポーツ系FPSに分類される。
時間を操作することを特徴とするゲーム。時間操作の分類は巻き戻し・停止・
早送りの三種類。これらを活用して攻略していくことが求められる。
日本語化は無い。
目標は分かりやすく、一本道のため迷うことがないので普通にプレイしていれ
ば詰まるようなことはない。
ストーリーはある研究所で開発された時空を飛び越えるスーツをKrone博
士が悪用目的で着用し、研究所を爆破し過去へジャンプするところから始
まる。
主人公も残されたもう一つのスーツを着用し、過去へ飛ぶ。するとそこは
Krone博士によって支配された世界で、Krone博士に抵抗している革命軍に
協力するも危機に陥る。危険を察知したスーツの機能により強制的にさら
に過去へと飛ばされる。そして、飛ばされた先でダメージを受けたスーツ
は時空を飛び越える機能の代わりに短期間時間を操作する能力を得る。
その能力をもとに再度Krone博士を倒すことを目標に行動を開始する。
という話。
このゲームの最大の特徴は時間操作ができることにある。
使用できる時間操作は巻き戻し・停止・早送りの三種類。各能力とも左上に
ある水色のゲージを消費して能力を発動する。巻き戻し・停止のゲージ消費
は激しく、早送りは前者二つに比べてゲージの消費は少ない。
巻き戻しは主人公以外の状況を巻き戻すことができる。ゲージの消費が激し
く巻き戻せる時間も短時間なためあまり使用することはない。使うのは時間
操作を使用して解くパズルのときのみになると思う。
ちなみに巻き戻すにはゲーム内でその分の時間の経過を必要とするため、ロ
ード直後はこの能力を使用できない。
停止は主人公以外の時間を止めることができる。 ゲージの消費が激しいが、
戦闘やパズルを解く際にも有用。特に素早い敵や空中でホバーしている敵な
どを相手にするときに使用することになるだろう。
上記画像のように炎の噴出や深い川等で道を塞がれている場合にこの能力を
使用すれば水の上を移動できたり、炎に触れてもダメージを受けずに移動で
きる。
早送りは主人公のみ時間を早めて行動することができる。他ゲームでスロ
ーモーやバレットタイムと言われる能力。ゲージ消費が少なく、戦闘にお
いては主力となる能力。
戦闘を有利に進めるだけでなく、敵の飽和攻撃を回避するときやアクショ
ンを伴うパズルの際にも用いる。
戦闘についてはスポーツ系FPSというころもあり、敵の装甲が非常に厚
く、最も弱い敵を一体倒しきるのには初期装備のMK2103 Karbineの場合
半マガジンが必要になる。
銃弾の補給が頻繁にできるとはいえ、一種類の武器のみばかり使用して
いるとすぐに弾切れを起こしてしまう。
さらに敵からの被ダメージ量も大きいため、数人に集中砲火されるだけ
でHPがガンガン削られて死んでしまう。遮蔽物がない場所で複数に囲ま
れると敵を一体倒す間にゲームオーバーになるなんてことも。
そのため時間能力の使用ありきでの戦闘バランスになっており、ゲー
ジの回復も早いこともあり、能力を頻繁に使用することになる。敵に
囲まれる前に早送り能力を発動して敵を減らす。撃ち漏らした敵は遮
蔽物に隠れて、能力ゲージの回復を待ちながらチクチク攻撃するとい
うように。
能力ありきの戦闘バランスに加え、早送り能力がかなり優秀な能力だ
けにこの能力に依存した戦いが中心になると戦闘方法やテンポが同じ
になり、よい面では爽快感がある戦闘を楽しむことができるが、悪い
面では単調さを感じてしまう。
使用できる武器は複数あり、初期武器を終盤まで使用できるバランス。
各武器に一長一短あり好みの武器を見つけることができる。基本的に
は武器のダメージ量はどれも低いので使いやすさと敵との距離で使い
分けるぐらいになる。
ただし、上記画像のThunder Boltは例外。粘着性の爆弾を打ち出して
敵にくっ付けて爆破させる武器。所持弾数は少ないものの近~遠距離
と各レンジで使用できる。HSだと全ての敵を一撃で沈め、HSではな
くとも一種類の敵を除いて一撃。さらに爆発するので、周囲の敵を巻
き込むという縛ってもいいぐらいのチート武器。
ある種独特な雰囲気があり、時間操作という特徴もある作品では
ある。ただ、その能力を使用したパズルも同じようなもばかりで
戦闘においても時間操作の使用方法が限定されていることと、敵
との戦闘が単調になりやすいこともあり、その特徴の良さを感じ
ることができない作品になってしまっている。
凡作と佳作の間ぐらいの評価。